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2004年02月01日(日)
「2月の映画マラソン」 ![]() 今月もやりました。月に一度のお楽しみ、映画マラソン。1日の1000円デーに観たのは5本だけですがその前後に観た映画の感想もたまっていたのでついでに一気に掲載です。 ■ブルース・オールマイティ ■タイムライン ■バレット・モンク ■ミスティック・リバー ■シービスケット ■ハリウッド的殺人事件 ■悪霊喰 ■ニューオーリンズ・トライアル ■半落ち ■リクルート ■ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 コメディからヒューマン、SFと結構バランス良く観れました。 ネタバレの場所は反転して読むように背景と同じ色で遮蔽しておきますのでご安心を〜。(例:ネタバレ「こんなかんじです」←「こんなかんじです」と書かれています)。あ、携帯端末などから読んでる人はフツーに見えてしまうのでネタバレが心配な方はお気をつけください。 ■▲ ブルース・オールマイティ ジム・キャリー主演のヒューマン(?)コメディ。 あらすじ。テレビ・レポーターのブルース(ジム・キャリー)はニュース番組のメイン・キャスターになりたいがいつもつまらない中継ばかりやらされている。運も悪く仕事も私生活もなかなかうまくいかない。やがて仕事も首になりやけになってこう毒づく「神は職務怠慢だ!全然願いを叶えてくれない!」。そんなある日ポケベルで不思議な呼びだしを受け不審に思いながらもあるビルに赴く。と、そこにいたのは神(モーガン・フリーマン)だった。神は「そこまで言うなら代わりをしてみろ」と全能のパワーをブルースに預けたのだった。 お気楽に観れて楽しかったです。ブルースが全能のパワーを使って好き勝手やる様は誰もが一度はやってみたいような事ばかり。ある意味痛快です。全能のパワーでも自由に出来ないのが人の意志という設定は多少無理があるものの素直に観れる範囲。ラストもハッピーエンドで後味も良いです。単純な内容だしジム・キャリー映画によくあるパターンだし笑いも大して目新しくないです。でもお気楽に観るには丁度よい映画ではないかと思います。 ■▲ タイム・ライン マイケル・クライトン原作のSF作品。 あらすじ。時は現代、フランス南西部の修道院跡で14世紀の遺跡の発掘が行なわれていた。発掘計画の責任者ジョンストン教授はある日とあるハイテク企業におもむき連絡を断つ。それから数日後、発掘現場の14世紀の地層から発見されたのは教授の眼鏡と助けを求めるメモだった。その後、教授の息子クリス(ポール・ウォーカー)と発掘チームの面々はハイテク企業で驚愕の事実を知らされる。教授は偶然出来たタイム・マシンを使って14世紀に調査に出掛け、そこで行方不明になったと言うのだ。クリスと仲間達は教授を救い出すためタイム・マシンを使い過去に向かう事になる。そこは100年戦争、フランスとイギリスの雌雄を決する戦いの真っ只中だった。 便宜的にタイム・マシンなんて書いちゃいましたが本当はちょっと違うんですよねえ。・・・って、この映画観ただけではタイム・マシンと言う理解で別に何の支障も無く観れます。原作では現代と中世の重要性の比率はもっと五分五分なんですけど映画だと中世がメインですね。SF要素はかなーり適当なのでお気楽アクションのエンターテインメントとして観たほうが良いです。するとかなり楽しめます。長尺の割にはもっと時間をかけてほしいところがあっさり流されていたり、どうでもいいところがダラダラ長く描かれていたりという欠点はありますが映画としてはそれなりにまとまっていたんじゃないでしょうか。映画と原作は別モノです。映画がイマイチ楽しめなかったという人は原作読んでみてください。わしは両方それなりに好きです。 ■▲ バレット・モンク チョウ・ユンファ主演のアクション映画。 チベットの山奥の僧院で世界を変える力を持つという巻物が守られていた。巻物の守護者は60年に一度選ばれる。選ばれた僧が次の60年間巻物を守り通すのだ。その間守護者は不思議な力で年を取らない。大戦中に前任者から守護者に選ばれた僧(チョウ・ユンファ)は巻物を狙う幾多の敵を相手にしながら現代のニューヨークに現れた。次の60年間を任せる後継者を探していたのだった。そこで僧は天才スリのカー(ショーン・W・スコット)に出会う。僧は彼に何かを感じ目をつける。話しは二人を中心に、ギャングや謎の美女、巻物を狙うナチの残党などを巻き込みアクションたっぷりで展開する。 いかにもB級といった映画で、そのつもりで観たので良かったです。すごい特殊効果とか迫真のクンフー・アクションとか緻密で良く出来たストーリーとかを期待して鑑賞するとダメです。「オイオイ」ってなところを楽しめる人向けですね。あるいはゴールデン・チャイルドとかインディ・ジョーンズみたいなのが好きな人には良いかもしれません。あと「も〜んく!」と叫ぶセリフの時「坊主(ぼぉ〜ず)!」と字幕が出て思わずそう聞こえてウケてしまいました(笑) ■▲ ミスティック・リバー クリント・イーストウッドがベストセラー小説を映画化。サスペンス。 あらすじ。ジミー(ショーン・ペン)、デイブ(ティム・ロビンス)、ショーン(ケビン・ベーコン)の3人は幼なじみだ。映画はデイブが少年時代に誘拐されて暴行を受けたシーンから始まる。それから25年。中年にさしかかった彼らは同じ町でそれぞれの人生を歩んでいる。ある日ジミーの娘が殺される。その事件の担当になったのは今では刑事をやっているショーンだった。そして容疑者のひとりにデイブが浮ぶ。小さな町で起こった殺人事件。3人と家族、町の人々、過去と現在、様々な要素がからみあってストーリーは複雑に展開してゆく。 犯人は誰か?と言うのもそれなりに楽しいのですが在る程度簡単に察しがつきます。それよりも各キャラクターの心理や動向が面白いです。因縁とか業なんてものも要素としては大きいですね。ラストもハッピーエンドとはほど遠いものですが嫌いじゃありません。 ■▲ シービスケット 一頭の競走馬とそれに関わる人間の物語。原作は実話に基づいている。 あらすじ。大恐慌時代のアメリカが舞台。裕福な家庭で育ったが恐慌で一家離散となり草競馬のジョッキーで食っているレッド(トビー・マグワイア)と、息子を亡くし傷心の大富豪ハワード(ジェフ・ブリッジス)と、時代遅れの元カウボーイの調教師トム・スミス(クリス・クーパー)の3人の話しがメインで進められていく。シービスケットと名付けられた一頭の競走馬はどうしようもない駄馬で誰からも見放されていた。しかし3人の努力によってメキメキと力をつけて連戦連勝を始める。人生のどん底にいた彼らを救ったのは他でもない誰からも見放されていたシービスケットだった。やがてシービスケットは大恐慌で沈みきったアメリカ全体をも勇気づけてゆく。しかしそんな時にトラブルが起こる。 ねたばれ「優勝を決めるまでが話しの山かと思いきや、そっから一度転落してはい上がるほうがメインでした。」最近の映画にしては展開が遅いな〜、と言うのが第一印象でした。でも話しはそれなりに作られてるし爽やかな内容で全体的にはまずまずでした。競馬の知識もないし興味も無いと言う人にも充分楽しめる作品だと思います。 映画とは何の関係もないですがこの作品のクリス・クーパーの顔って大滝秀二に似てません?(笑)。そうそう、本編が始まる直前の宣伝がスパイダーマン2(主演トビー・マグワイア)でした。そんなもんでレッドが今にも変身しそうに思えて参りました。直前はやめてほしいよな〜、と(笑)。 ■▲ ハリウッド的殺人事件 現代ハリウッドを舞台にした刑事物。 あらすじ。ロス市警のベテラン刑事、ジョー(ハリソン・フォード)と新人のK.C.(ジョシュ・ハートネット)の二人が主役。ヒップホップのパーティーでラッパーが殺される事件が起き二人は駆けつける。だが捜査中も二人は気が気でないことが・・・。ジョーは副業で不動産会社を経営しているのだがそっちの仕事の電話がしょっ中かかってくる。K.C.はK.C.で俳優を目指していてオーディションやトライアウトの演技の事で頭が一杯。刑事が副業を持つ事はアメリカでは普通のことなのだ。しかし事件はK.C.の過去にもかかわる思わぬ方向に展開してゆく。 不動産屋経営に必死のベテラン&俳優志望の若手、というキャラクター設定はとても面白いと思いますが、そこまで活かしきれていた感じはしません。結局よくある刑事物のパターンから抜けきれていないです。ハリソン・フォードの年齢を押してのアクションなんかはなかなか頑張っているのですがそれが逆に痛々しいというか(いいすぎか)。色々伏線を張ったわりには終盤は単なるアクション&カーチェイスものになったのも残念でした。ただ、ハリウッドの名所や有名なスポットが沢山出てくるので一度行かれた事がある方は「あ〜、あそこだ」と一味違った楽しみ方ができるかもしれません。こき下ろすほどヒドクなく絶賛するほど面白くない、そんな作品でした。家で適当に観るくらいで丁度良いかんじかな。あと邦題は失敗ですね。あんまり殺人事件!ってかんじじゃないです。コメディ系刑事物です。 ■▲ 悪霊喰 L.A.コンフィデンシャルやミスティック・リバーの脚本を手がけたブライアン・ヘルゲランドが監督のホラー(かな) 。 あらすじ。アレックスは法王庁からは異端とされている修道会の司祭だ。ある日修道会の恩師が自殺したと言う知らせをうけて遺体発見現場に向かう。そこで不思議な文字を発見する。何かの儀式の跡のようだった。アレックスは恩師の死は 自殺ではないと確信し同門のトーマスや友人のマーラと調査を続ける。やがて「罪喰い」の存在に行き当たる。罪喰いはどんな罪深い人間にもよこしまな術によって安らかな死を与える事ができる異端中の異端者だ。アレックスと罪喰いの戦いが始まる・・・。 ホラー、と言う事だったのですが全然ホラーではありませんでした。悪魔払いとか聖痕とかそういうのが好きな人やオカルト系が好きな方には喜ばれる内容かもしれません。ただ全然怖くないのでそういうのを期待して観に行くとがっかりします。映像は全体に統一感もあって悪くなかったです。特殊効果は大した事なかったですが。 しかし、これも邦題は失敗ですねえ。原題がSin-Eaterでそのまんまではあるのですが・・・。むしろシン・イーターで良かった気がします。 ■▲ ニューオーリンズ・トライアル アメリカの裁判の陪審員制度とそれにまつわる裏の取引を描いたドラマ。 あらすじ。銃の乱射事件で夫を失った女性が銃会社を相手に訴訟を起こした。銃会社の経営者は無罪を勝ち取るためにフィッチ(ジーン・ハックマン)と言う腕利きのコンサルタントを雇う。フィッチは陪審員候補者を徹底して調べ依頼者に有利な陪審員をそろえる工作をするプロ。一方それに正当な方法で真っ向勝負するのが弁護士のローア(ダスティン・ホフマン)だ。ある日そんな両陣営に「私は陪審員の票を操作できる。勝ちたければ金を払え。」と言う内容の謎のメモが届く。どうやら陪審員に選ばれたひとりニック(ジョン・キューザック)が関わっているようなのだが・・・。 アメリカの裁判制度とか知らなくても、観てるうちに引き込まれていくと思います。被告側と原告側、それに陪審員を操れるという謎の存在、この三つどもえの駆け引きが非常に面白いです。それぞれのキャラクター付けもうまく行っています。ジーン・ハックマン好きとしても見逃せません。いかにも悪者でいいんですよねえ。また違う舞台でフィッチとローアとニックの対決がみたいなあ、と思いました。法廷物って難しくなりがちですがこれは分かりやすくてハードルはとても低く、誰でも楽しめる秀作だと思います。 ■▲ 半落ち 横山秀夫のミステリー小説の映画化。 あらすじ。主役は元捜査一課の警部で警察学校の教官の梶聡一郎(寺尾聡)。ある日彼は妻を殺害したと自首してきた。病に苦しむ妻に「殺してくれ」と頼まれ首をしめたと言うのだ。警察関係者の殺人事件は大スキャンダルでもあり警察は嘱託殺人として片付けたいが捜査が進むうちに殺害から自首まで空白の2日間があることが判明する。梶はその間にあった事に頑として口を割らない。一体その2日間に何があったのか?マスコミも騒ぎ始める中、完全自供、すなわち完落ちに至らぬ半落ちのまま決着の場は法廷へ移って行く・・・。 なかなか面白かったです。同じようにミステリーと法廷物の要素があるニューオーリンズ・トライアルが良く出来た作品で偶然にもそれを観た直後だったのですが日本の半落ちも負けてはいないぞ、と思いました。沢山の個性豊かなキャラクターが出てきてそれぞれ色々ストーリーがあるので、ともすると散漫になるところなのですがその一歩手前でうまくまとめてる印象です。はっきり言うとたくさん要素を詰め込みすぎて欲張り過ぎたと思います。かなり力技的なところが無きにしもあらずです。でもこの尺の映画作品ならそれもアリなのではないでしょうか。空白の2日間の真相の謎解きプロセスよりもむしろ色々な人間の織りなすドラマが面白い作品でした。 ■▲ リクルート CIAのスパイにならないか?と誘われた男が主役のミステリー。 工科大の秀才学生ジェームズ(コリン・ファレル)はある日CIAの教官バーク(アル・パチーノ)からCIAへ入らないか?と勧誘を受ける。ジェームズは幼い頃に謎の死を遂げた父がCIAと関係を持っていたと聞かされ、CIAに入る事で死の真相が知れると考えこの申し出を受ける事にする。しかしCIAのエージェントになるための訓練は苛烈を極めた。様々な状況を設定したサバイバルはもとより騙し騙されの心理戦は特に凄まじいものだった。やがて同じ訓練生のレイラと心を通わせるようになる。しかし最初に言い渡された任務は二重スパイの嫌疑がかかる彼女の監視だった。 どこまでが訓練か、どこまでが採用テストか、どこまでが真実か?と言うあたりがこの映画のみどころです。あと、CIAスパイへのリクルートから訓練など、これまでのスパイ物にはあまり無かったところが描かれている楽しさもあります。(ちょっとおもむきは違いますがコンフェッションなんかもそのへんが描かれてて面白かったですね)それなりにオチも考えられていますしまずまずの出来でした。このテの作品って最近食傷ぎみだったりしたのですがワン・アイデアで随分違うもんですね。 ■▲ ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 トールキンの指輪物語の映画化、三部作の最終章。 あらすじ。省略!(爆)・・・だって面倒くさいですよ説明(笑)。ものすごくおおまかに言うと世界を滅ぼす力をもった指輪を葬るために旅にでた連中が色々ありながらも見事指輪を葬れるかどうか?というものなんですけど、知らない人にはそれじゃさっぱりですよねえ。原作読んで下さい(笑)今やゴロゴロあるファンタジーの元祖はこの作品ですからね。読んで損はないです。 あらすじは置いといて(スミマセン)感想ですが「よくも作ったもんだ」です。はい(笑) お話的には原作のダイジェスト感は拭えないものの映像そのほか総合的にみて大健闘だったのではないでしょうか。大昔から映像化は不可能と言われ、映画化の話しが出ては消え・・・。それをよくここまでやったものだと思います。素直に拍手を送りたいですね。3時間半近い長尺にも関わらず良いテンポで時間を感じさせませんでした。正しい鑑賞の仕方としては原作を読んだ上で名場面集として大らかな気持ちで観ると言ったところでしょうか。いえ、けっして悪口でなく(笑)。指輪物語を映画と言うメディアで表現するのにこれ以上の物を期待するのは酷というものでしょう。ただ原作を知らなくても大すじがしっかりしてるので誰でも充分楽しめると思います。細かいところにはどーしても「?」が残るかも知れませんがそこが気になる方は本を読んでもらうしかないですね。ってか本を読んでりゃ映画を観る必要はあまり・・・あ、いえ。 ねたばれ「エオウィン好きなんですがナズグルの首領をデルンヘルムのデの字も無いままに倒してしまったのはいかにも残念でした。アラゴルンとの関係も映画だとかなーり消化不良に感じる人が多いのではないでしょうか。ラストでファラミアの横に並んでいましたが原作では結婚します。でもそのあたりのエピソードもぜーんぜん触れられておりません。」・・・と、かように思い入れがあるキャラへの扱いでは色々ある映画かもしれませんねえ(笑)。 ![]() |