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「ブラックブック」の感想
(07年4月鑑賞)シネテリエ天神
「飽きさせない展開!巧みに盛り上げられて行くサスペンス!。面白かった〜♪。ちょっと長めの上映時間も気になりませんでした。なかなか満足しました。あ。意外ですけどバーホーベン監督なのにB級じゃないんですよ!(笑)。いつも通りエンタテインメントには徹していますけどどっちかと言うと比較的重厚な作りの歴史物です。」監督:ポール・ヴァーホーヴェン。出演:カリス・ファン・ハウテン 、トム・ホフマン 、セバスチャン・コッホ 、デレク・デ・リント 、ハリナ・ライン 、ワルデマー・コブス 、ミヒル・ホイスマン 、ドルフ・デ・ヴリーズ 、ピーター・ブロック 、ディアーナ・ドーベルマン 、クリスチャン・ベルケル、ほか。
第二次世界大戦の末期、ドイツ占領下にあったオランダが舞台。
ナチの迫害に遭い多くの物を失った美貌のユダヤ人女性「ラヘル」が主人公。彼女はナチへ復讐をするためにレジスタンスの仲間に入ります。そして、ある事件をきっかけにドイツ人将校「ムンツェ」のスパイを命じられる事になります。彼女は髪を染め名を変えエリスと名乗りムンツェに近づきます。宿敵である彼に抱かれる事をも辞さない覚悟で・・・。しかし、次々に判明して行く意外な事実。いつしか本気で惹かれ合う二人。物語は意外な方向へ展開して行きます。
いやー。面白かった。
ハラハラドキドキで次はどうなるの?と終始興味を削がれる事のない展開。一気にラストまで突っ走った感じ。144分もあるんですけど全然長く感じませんでした。
宣伝では「シンドラーのリスト」「戦場のピアニスト」を引き合いに出していましたが、全然趣を異にします。共通点は大戦時のユダヤ人迫害を描いてるってところくらい。もし宣伝や予告編なんかで暗くて重たい系の戦争映画なのでは?と思ってる方がいたら全然違うので安心して下さい。
スリル満点のサスペンス。
虚々実々が交錯する展開が楽しい映画です。
劇中で公証人スマールがラヘルに言います。
「簡単に人を信用するな」と。
誰がどのような考えで動いてるのか分かったもんじゃない。
鵜呑みは危険。
実はその言葉はそっくり観客に投げ掛けられたものでもあったのです。
誰でも楽しめる・・・と言い切るにはムリがあるにしても、あくまでエンタテインメントに徹してあるし。多分皆さんが想像してるのよりハードルは低い作品だと思います。バーホーベンにしてはエグい描写も比較的ソフトだったし(笑)。
ちなみにラストシーンは「ネタバレ:冒頭のイスラエルのシーンにつながります。その1956年10月こそ第2次中東戦争(スエズ危機:エジプトvsイスラエル、英、仏の戦争)が勃発した時でした。みなさんもご存知の通りその後も中東戦争は何度も勃発します。そしてアラブ諸国との血で血を洗う争いはいつ果てるともなく21世紀の現在に至ってもずっと続いています。恐らくラヘルは悲しい過去に別れを告げ新たな生活を始めるためにオランダからイスラエルに移住したはずです。幸せな未来を願って。しかし・・・。」と、詳しい説明はないけど、そんな含みを持たせたシーンだったワケですね。
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