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「明日へのチケット」の感想
(07年3月鑑賞)シネテリエ天神
「巧みな人物描写で実に味わい深い作品になっていました。一本の列車の中にはかくも様々な物語が静かに存在している物なのです。その一端を名匠三人が見事に垣間見せてくれます。」監督:エルマンノ・オルミ 、アッバス・キアロスタミ 、ケン・ローチ。出演:カルロ・デッレ・ピアーネ 、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ 、シルヴァーナ・ドゥ・サンティス 、フィリッポ・トロジャーノ 、マーティン・コムストン 、ウィリアム・ルアン、ほか。
てっきり完全にセパレートしてる三本のオムニバス作品なのだとばかり思っていました。
だって監督がエルマンノ・オルミ 、アッバス・キアロスタミ 、ケン・ローチの三人もいるんですよ?
この名匠三人で一本の作品を?どういうこっちゃ?・・・って感じでしょう?
でも観て納得。
なるほどねぇ。
確かに共同監督だわ。
ちなみに、大好きなケン・ローチ監督が一番の目当てだったんだけど他の二人も良かった〜♪
物語の舞台は主にローマに向う特急列車です。
そこに偶然居合わせた人々の物語です。
三人の監督は主に、
出張先から家路をいそぐ初老の男性の物語、
横柄な中年女性と彼女の世話係として付き従う青年の物語、
スコットランドからなけなしのお金をはたいてサッカー観戦に向う三人の少年たちの物語、
をそれぞれ担当しています。
様々な物語をのせて一本の列車が進んで行く感じが完全に分けてしまわない事によってうまーく表現されてました。
はっきり言ってそれぞれの主人公たちの共通点はローマまでの同じ列車のチケットを買った、って事くらい。
スリルもサスペンスもないし、決して娯楽エンタテインメントじゃない。
ある意味きわめて日常的な事を淡々と描いてるだけ。
でもねー。
人物描写が巧みだし、全体の雰囲気も良いし。
なんか、良かったんです。
実に味わい深い!
偶然列車に乗り合わせた人たちそれぞれにそれぞれの人生があり物語がある。
そう思うだけでなんかワクワクしてきませんか?
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