カテゴリー:■映画2006年

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「ただ、君を愛してる」の感想

 [ ■映画2006年 ]   

(06年11月鑑賞)
「写真っていいよなー。恋っていいよなー。そして宮崎あおいさんっていいよなー。宮崎さんみたいな恋人欲しいよー(ヲイ)」監督:新城毅彦。出演:玉木宏、宮崎あおい、黒木メイサ、小出恵介、上原美佐、青木崇高、ほか。

なぜか最近ラブストーリーを沢山観てる気がします。いえ、単に片っ端から観てるだけですから別に選んで観てるわけじゃないんですよ。偶然そーゆー作品の公開が多かったのかな。んー。そうでもないか。割合としたら2割くらい?。って事はただ恋愛モノがやけに心に残る心境ってだけ?。ま、そのあたりはよく分かりませんが(^_^;)。とりあえずこれもラブストーリーです。

原作は『いま、会いにゆきます』の市川拓司さん。『いま、会いにゆきます』は劇場版しか観てませんが映画としてなかなかの出来栄えでした。わしは2004年観た邦画の中でもかなり上位に推してます。脚本がうまかったんですよねー。
さて、『ただ、君を愛してる』もそーゆーレベルの名作になっていたら良いのですが。

で、見終わった後の結論から言うと・・・嫌いじゃなかったです。
何と言っても宮崎さん好きだし(笑)。今年観た「初恋」と「好きだ、」で全然違う役を見事に演じていてスゴイなぁ、と思っていたら今度はコレでしょ。またまたまったく違う演技を見せてくれてその懐の深さに改めて感心した次第です。ウマイ役者さんだー。そうそう。2008年のNHK大河ドラマ「篤姫」の主役に決定したんですよね。さもありなん。彼女ならどんな役でも立派にこなす事でしょう。
玉木宏さんも自然な感じで良かったです。
あー、わしなら宮崎さん、いや静流に「好きな人が好きな人を好きになりたい」なんて一途な事を言われたらその時点でコロッといっちゃいますよ。なかなか自分の本当の気持ちに気付かないなんて誠人の鈍感っ。・・・なんて感じでまさに制作者の意図通りに素直にやきもきしたのも玉木さんの演技が自然だった証拠でしょう。
カメラや写真も好きなのでそのあたりも点数高かったです。暗室のある家なんて!。うらやまし〜。写真部でもないのに勝手に学校の暗室に入り浸って現像してたの思い出しました。ああ、懐かしの氷酢酸のにほひ(笑)。それにしても引き伸ばし機にレンズに暗室時計に保温器に・・・。誠人、金持ちかっ!

作品全体で言うと正直ちょっとストーリーに無理を感じたり細かいところにつっこみどころが満載だったりするんです。そもそも基本的なところで「そんな病気あるのー?ウソくせー。」(失礼)って感じだし。でもまあ、この作品自体一種のファンタジーみたいなものだからそこまで気にする必要もナシ。だってそんな事言ってたら『いま、会いにゆきます』だって「アーカイブ星って何よーー」でしょ(笑)。要は面白ければ良いんです。

それよりむしろ気になったのは、静流のイケてない記号としてボサボサヘア&眼鏡&ノーメイクって表現が使用されてた事です。それってあまりにありきたり且つステレオタイプ過ぎません?。ってか地味で素朴なのが好きなわしとしては困った事にそっちのほうがストライクなんですよ(^_^;)。

ノーメイク(あるいはナチュラルメイク)万歳!。眼鏡っ子万歳!。身だしなみ二の次万歳!。素のあなたが好きなのよーーー(爆)。

そう言えば今月観た作品で言うと「7月24日通りのクリスマス」の中谷さんも上野さんもそんな感じでした。「プラダを着た悪魔」のアン・ハサウェイさんもオシャレをしてメイクをかっちりするようになる前のほうが好み。「ストロベリーショートケイクス」の中村優子さん(秋代)も普段着で眼鏡の時のほうが萌えた(爆)。
・・・ま、皆さん元が物凄くべっぴんさんばかりですからね。どんな格好しようと素敵なワケですが。

とりあえず普通の人には個展の写真の静流のほうがイケてるよーに見えるんでしょうね。わしにはそう見えなかったけど。これは個人的な趣味の問題であって作品とは全然関係ない事です。でもこのところ上記のようにそんな表現の作品ばっかり出くわしてたからちょっぴり「うーん」と思っちゃいました。


しかし、なんやかんや言っても最後は泣いちゃった。
あのポートレートは卑怯だー。(※ネタバレ「誠人が写ってたほうね」)
くそう。
最近涙腺ユルユルなんです。
特に青春物とか恋愛物に弱い。
グズグズです。

悪いかっ。


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投稿者: hassei 日時: 12:50 | | コメント (3) | トラックバック (34)

「いちばんきれいな水」の感想

 [ ■映画2006年 ]   

(06年11月鑑賞)
「加藤ローサさんがカワイイ!。もうそれだけでいいじゃないか。他に何を望む!?」監督:ウスイヒロシ。出演:加藤ローサ、菅野莉央、カヒミ・カリィ、南果歩、ほか。

よく映画館に行くから相当前からイヤになるくらい予告編を見させられました。100回近く見たんじゃないかな。だからちょっと辟易しててあんまり観に行く気なかったんです。でも一応・・・と(笑)。

で、観てみたら想像してた以上に無邪気な演技の加藤ローサさんがかわいかった!。しっかり者の妹役の菅野莉央さんもぴったりだったし。カヒミさんもグッド!。キャスティングが良かったです。ストーリーはちょっと御都合主義的なところやバランスの悪いところもあったけど・・・でも素敵なファンタジーだと観たらそんなに気になりません。暖かい目で大らかに観賞して吉です。

ってか、とってもかわいらしい加藤ローサさんが大画面で思い切り堪能できる。それだけでいいじゃあーりませんか!。
充分です(笑)。

そう言えばこの前観賞した「夜のピクニック」の加藤ローサさんは演技も含めてそこまでじゃなかったんですけどねー。
やっぱり撮り方なんだろーな。

あ、余談なんですが劇場の大画面ではありましたがフィルムじゃなくDVDかなんかでの上映だったみたい。そのせいか他の作品の予告編とか場内での注意とか一切無く館内が暗くなったらいきなり本編でした!。なんか新鮮。上映時間に遅れそうな時はありがたい事もありますが大抵は「早く本編始めろよー」と思ってるタイプなんで嬉しかったです。余計なインフォメーションは時間のムダだし邪魔っけです。全部の上映がこうだったら良いのに!。

あ、もちろん予告編はありがたい物です。実際わしも次に観る作品を選ぶ参考に大いに役立てています。以前は予告編ばかり集めた連続上映を無料でやってる劇場もあったんですけど最近はないですねー。個人的には予告編はそういう形でやってくれて本編の前にやるやつはやめてくれるのがベストなんですけどねぇ。だって、ほら。悲劇の本編の前にコメディの宣伝とか見たくないじゃないですか?。あるいは同じ役者の別の作品の宣伝とか。頭ごちゃごちゃしちゃう(^_^;)


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投稿者: hassei 日時: 09:48 | | コメント (2) | トラックバック (12)

「虹の女神 Rainbow Song」の感想

 [ ■映画2006年 ]   

(06年11月鑑賞)
「青春って切ないです。ビターです。でもそれが青春。正直好き嫌いははっきり分かれるタイプの作品だと思います。でもハマる人はかなりハマると思います。それにしても種ともこさんの歌が良い!」監督:熊澤尚人。出演:市原隼人、上野樹里、蒼井優、酒井若菜、鈴木亜美、相田翔子、小日向文世、ほか。

やっぱり種ともこさんの歌ええわー。
デビューの時から彼女のファンなんですよ。それだけで点数甘くなっちゃいます(笑)。それにしても7thアルバム「音楽」の中の曲がこんな形で再度日の目を見ようとは!。「音楽」は90年のアルバムだからもう相当前の作品です。だから順番から考えて映画は絶対種さんの「The Rainbow Song」に触発されて作られたんだと思っていました。しかし話しを聞くとどうやら違うみたいです。後から「おおピッタリの曲がある!」と起用されたそうで。偶然の類似?。でも本当に内容にぴったりなんですよ。よくぞ使ってくれました。座布団一枚っ。拍手っ!
ちなみに映画にはこの今秋発売のセルフカバーアルバムバージョンが使われています。
旧バージョンも素敵なのでみなさん両方聴きましょう〜(笑)。

種ともこさんをご存知ない方〜。
こちら↓で一曲無料DLできますよー♪
http://www.mf247.jp/view/index.php?module=msc&msc_id=0038285001
とても素敵な歌声です。是非ご一聴あれ〜〜。

さてさて、映画の内容ですがこちらもなかなか良かったです。何より映画作りのシーンで映画へのリスペクトが高らかに表現されているところに高い好感度を感じます。そして上野樹里さんの演技が良い。もちろん「佐藤あおい」のキャラが魅力的ってのがあるんですけど、それを余すところ無く表現した上野さんは立派。個人的には今まで観た上野さんの作品の中でも一番の演技だったんじゃないかな、と。市原隼人さんの演技も先日観賞した「天使の卵」より良かったかなー。相田翔子さんも良い味出してる(笑)。あと小日向文世さん。最近とてもよく見掛ける印象です。最近観たやつだと「UDON」「木更津キャッツアイ ワールドシリーズ」「7月24日通りのクリスマス」などで見ました。で、全てで人の良いお父さん役なの。すげー・・・。
色々な事件が起るわりには淡々としてる演出も良いです。ドラマティックな出来事もあんまり大げさにやってない。好みの分かれるところかもしれないけどわしは嫌いじゃないです。

切ない恋とか、青春とか。覚えのある感覚に身をよじりながら観る。
そんな作品かなー。

いや、全然あんな大学時代じゃなかったんですけどね。サークル活動なんぞしなかったし、ストーカーになっちゃうほど誰かに惚れた事ももちろんないし。でも誰でも覚えがあるよーな青春の普遍的なもろもろが描いてあるんですよね。だからどんな青春を送った人もどこかにひっかかりがあると思います。


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投稿者: hassei 日時: 00:25 | | コメント (4) | トラックバック (30)

「手紙」の感想

 [ ■映画2006年 ]   

(06年11月鑑賞)
「世間は無情だ。そしてむちゃくちゃ厳しい。でも、それだけじゃない。そして手紙ってすごいな。そんな事を思いました。良い作品です。周りの観客はダダ泣きしてました。」監督:生野慈朗。出演:山田孝之、玉山鉄二、沢尻エリカ、吹石一恵、尾上寛之、田中要次、吹越満、風間杜夫、杉浦直樹、ほか。

うあー、また沢尻エリカさんですかいっ(笑)。一体今年何本彼女の出てる映画観たんだ?。今年はどの映画を観ても彼女と蒼井優さんと上野樹里さんと宮崎あおいさんのうちの誰かが出てた気がするぞ(^_^;)。ちなみに今年沢尻さんの出てた作品でわしの中で一番のヒットは「間宮兄弟」でした。そしてイマイチだったのは「オトシモノ」。で、この「手紙」の沢尻さんはその真ん中くらいかなー。
主人公は山田孝之さんが演じています。殺人犯の弟と言う重荷を背負って生きる直貴を好演していました。漫才上手です。そしてイジけた演技もうまいです。苦笑い、とゆーか諦めた笑いをさせたら日本一じゃなかろーか、と思いました。電車男でもうまい演技をしてましたけどなかなかの役者さんですね。
あ、それと偶然なんですけど「手紙」を観る直前に「虹の女神」を続けて観賞したんです。そしたら直貴の相方祐輔役でついさっき「虹の女神」で見たばかりの顔が。尾上寛之さんと言う方だそうです。しっかり覚えました(笑)。

さて、作品ですがとても良いデキでした。タイトル通り「手紙」が物語のとても重要な役割を果たします。タイトルに偽り無しです。ネタバレ「平野への手紙、被害者への手紙・・・手紙と言うのは最初直貴と受刑者の兄剛志との間のやり取りだけだとばかり思ってたから正直ヤラレタ、と。」ウマイですよね〜。
それにしても杉浦直樹さん演じる平野がいい!。この物語の中でも特に救いの部分です。彼のセリフはズッシリ来ます。
誰もが罪を犯す可能性があり、誰もが被害者になる可能性がある。決して人ごとではないんだぞ、と物語は強く訴えかけてきます。家族についても考え、差別についても考え、虚を突かれて泣かされ・・・。うーん。監督の思うつぼ?(笑)。
あえて言うなら漫才のサクセスが急過ぎたり、時間の経過がちょっと分かりにくい部分があったり、人間関係の描写に不充分なところがあったり、細かいところに不満がないわけではありません。でもあのラストシーンを見てるとそんな事どーでも良く思えてきます。
良い作品です。

世間と言うのは無情です。不条理です。でも平野のような人だっているし沢尻さん演じる由美子のような人だっているんです。
確かに人間ってとても弱い生き物です。人生なかなか思うようにはいきません。ツライ事も多いです。だけど生きていかなきゃいけないんです。

うん。
生きて行くぞ。
おりゃーーーーーっ!


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投稿者: hassei 日時: 21:19 | | コメント (0) | トラックバック (6)

「トランスアメリカ」の感想

 [ ■映画2006年 ]   

(06年11月鑑賞)
「優れたロードムービー。『スカートの下に何があるかより もっとだいじなこと。』ってコピーが秀逸。本当にそんな物語でした。」監督:ダンカン・タッカー。出演:フェリシティ・ハフマン、ケヴィン・ゼガーズ、ほか。

コレ、観たかったのに見逃してしまってたんです。10月の頭に観に行ったらプリントの都合で前日に終っていたと言う()。残念に思っていたところ、なんとたった一週間ですけど別の劇場で再映が決定!。やっと観ることができました。で、期待通りの良い作品でした。

主人公ブリーは男性として生まれて来てしまった女性です。つまり性同一性障害の持ち主。で、ようやく念願の性別適合手術を受ける事が出来る目前となって今まで知らなかった息子の存在が明らかになります。ひょんな事から二人はNYからロスへ車で旅をする事になります。実の父親である事を隠したまま・・・。
17才のトビーはNYで男娼をしていました。ドラッグもやっていれば生活も自堕落。家族の愛も知りません。なかなかの不良少年です。そんな相手と共に「男である事」「親である事」を隠して旅をするのですから厄介です。複雑です。当然道中で色々な事件や出来事が起ります。
これぞロードムービーの醍醐味。

もちろん道行きモノだし、性同一性障害とかマイノリティとか色んなテーマが内包されています。しかし、結局は親子の物語なんだと思います。ただ決して単純な親子讃歌にしていない。そこが立派です。

物語は時に深刻に、時にユーモラスに、時に切なく、進行します。観客はハラハラドキドキしながらも終始暖かい目でブリーを見つめ続ける事と思います。それだけフェリシティ・ハフマン演じるブリーが魅力的なんです。もちろんトビーも良い。どちらの心情もうまく描けてる。いつしか自分も一緒に共に旅をしている感覚に陥ります。そして見終わった後には・・・。
きっと誰もがやさしい気持ちで満たされているのではないでしょうか。
そんな作品だと思います。


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もうDVDが・・・。最近本当に早いですね(^_^;)
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投稿者: hassei 日時: 19:02 | | コメント (0) | トラックバック (2)

「ありがとう」の感想

 [ ■映画2006年 ]   

(06年11月鑑賞)
「元気が出ます。人っていいなぁ、と思います。で、何よりちゃんと面白いです。金だけかけたハリウッド駄作を観に行くくらいならこちらを観にいくべきです。」監督:万田邦敏。出演:赤井英和、田中好子、ほか。

試写会に行ってきました。
まず最初にヒトコト。

こんな良い作品なのになんで空席だらけなのーーっ(T▽T)

応募者少なかったのでしょうか。地味っぽいから?。いや、まあ、だからこそクジ運の悪いわしでも当選したワケだけど。だから文句を付ける筋合いは全く無いワケだけど・・・。だけどだけど勿体ない。ニコラス・ケイジのWTCなんかよりこっちのほうが断然面白かったのに。公開が始まったらもっと人来て欲しいです。

作品は阪神淡路大震災で被災した「古市忠夫」さんの実話に基づく物語なっています。古市さんは震災後、還暦を目前に一念発起をしてプロゴルファーを目指します。そのエピソードが物語の軸です。だから「どうやってプロテストに合格するの?」と単純にドキドキしながら観賞できます。

しかし、それだけじゃありません。とにかく大震災の表現がウソっぽくないのが良いです。まさに大迫力でした。

ちなみに地震が起った当時わしは広島の実家にいました。あの朝、今まで経験したことのない不気味な揺れが長時間続きました。テレビで地震情報を点けたら最初は震度も小さく報道されていました。被害もさほどではないようでした。しかし時間を追うごとに情報が集まり、どんどんと死者の数が増えていきました。神戸の友人の無事を確かめようと何度も電話したけど通じず・・・。その後、友人の建物が全壊だった事を知りました。そして生存者を助け出す、と言うよりも死体をひっぱり出す手伝いをしていた話しも聞きました。そんなあの日の朝の出来事がまざまざと思い出されました。自分の経験した芸予地震と福岡西方沖地震も思い出さずにはいられません。

つまり、それらを思い出させるに充分な真実味のあるシーンのオンパレードだったワケです。

また、その後の復興に向けての描写もなかなかのものでした。

全体を通して見ると、震災で亡くなった人への鎮魂歌になっているし、何より今生きているすべての人々に対する大いなる応援歌になっています。生命への讃歌です。だから見終わった後「ああ、面白かった」と思うと同時に元気や勇気がわいてきます。
個人的にここ最近「人はひとりで生きてるんじゃないんだよなぁ」「生かされてるんだよなぁ」「感謝の心を忘れてはいけないなぁ」と強く思う出来事がありました。そんな心情にも見事にマッチしました。

とても良い作品だと思いました。
EDテーマになっている河島英五さんの「生きてりゃいいさ」が心に染みます。

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投稿者: hassei 日時: 23:53 | | コメント (4) | トラックバック (13)

「長州ファイブ」の感想

 [ ■映画2006年 ]   

(06年11月鑑賞)
「意外と真面目な歴史物。幕末好きは楽しく観賞出来ます。幕末の知識がまったく無い人、あるいは歴史に興味の薄い人にはキツイかも。」監督:五十嵐匠。出演:松田龍平、山下徹大、北村有起哉、三浦アキフミ、前田倫良、原田大二郎、榎木孝明、ほか。

五十嵐匠監督の作品は(福岡では)今年の6月に「アダン」が公開されたばかりでした。アダンももちろん観賞しましたが日本画家の「田中一村」の生涯を描いた力作となっておりました。実在の人物を説得力を持って描く力はなかなかのものだ、と感心しました。そして今回の「長州ファイブ」です。もちそん長州ファイブとは長州五傑と呼ばれた「井上聞多(馨)、遠藤謹助、山尾傭三、伊藤俊輔(博文)、野村弥吉(井上勝)」の五人の事です。その五人のイギリス渡航の物語を描いた作品です。
田中一村の場合は知る人ぞ知る、と言った存在であったのに対して長州五傑は誰もが知る超メジャーな人達です。さて、今回はどのような描き方をしてくれているのでしょうか。期待に胸を膨らませて観賞に行きました。実は幕末って大好きなんですよ(笑)。

結論から言いますと、けっこう良かったと思います。五人それぞれのキャラがちゃんと描かれているのが立派でした。ある意味青春群像劇のようなイメージ。メインが五人もいるとひとりひとりの人物をじっくりと描くようなわけにはいきません。でもうまい具合にバランス良く描けていました。物語も欲張って全てを描こうとせず渡航前後にしぼったところが成功していたと思います。

幕末と言う時代に日本から世界に飛び出す事は今で言うと宇宙旅行に行くより大変な事だったのではないでしょうか。しかも藩主の内命による密航です。その苦難たるや想像を絶する物であったと思われます。作品はそう言う時代の雰囲気や洋行の困難さがまずまずちゃんと表現されていました。
正直言うと略さずにもっとじっくり表現して欲しいってところも多々ありました。しかし、この尺でこの内容なら仕方ないところかなぁ、と。ある意味、観客の知識と想像力に拠る部類が多い映画なのかもしれません。「ああ、今日本じゃああいう事件が起ってる頃なんだよな。その頃長州五傑はイギリスでこんな事をしてたのか〜。」ってな感じで。そんな事を考えながら見るのが楽しかったです。

我々は彼らがその後歴史でどのような役割を果たしたか学校で習ってよーく知っています。でもさすがにその青春時代の物語や人となりはほとんど知りません。こういう作品を見る事によってそれらが垣間見れるというのは本当に楽しいものです。

ただ、尊王攘夷とか倒幕とか明治維新とか薩長とか開国とか、そんな単語にピンと来ない人にはちょっと退屈かもしれません。そこまで手取り足取りの説明はないので。でも、歴史や幕末の好きな人にはなかなか楽しめる作品になっていたと思います。

ちなみに友人の話しではコマーシャルは結構コメディ風なつなぎ方をしてあったとか。でもそういう要素は少なかったです。意外と硬派で真面目な作品です。そっち系を期待して行くと裏切られます。ご注意を。

ところで・・・。
山口弁ってあんなだっけか?
もっと広島弁に近いもんじゃと思うとったけど。

あと映画とは全然関係ないけどわしの好きな幕末の人物ベスト3は「中江兆民」「坂本龍馬」「吉田松陰」です(^^)v


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投稿者: hassei 日時: 18:32 | | コメント (0) | トラックバック (2)

「武士の一分」の感想

 [ ■映画2006年 ]   

(06年11月鑑賞)
「さすが山田さん。面白いです。どんな作品もある程度のレベルに必ず仕上げてくる。主演の木村さんは時代劇の演技や殺陣はまだまだだけど胴長短足なので和装が合うのが良い!。」監督:山田洋次。出演:木村拓哉、檀れい、桃井かおり、坂東三津五郎、笹野高史、小林稔侍、ほか。

試写会に行って来ました。時代劇映画なのに若い女性の多さにびっくり。これが主演の木村さんの威力なんですね。改めてスゴイなぁ、と思いました。清兵衛なんて中年以上のおっちゃんばっかりしか居なかったのに。
ちなみにこの作品が今年の劇場観賞映画の丁度170作品目となりました。

「武士の一分」は「たそがれ清兵衛」「隠し剣 鬼の爪」に続く山田監督第3弾の藤沢周平モノです。原作は「隠し剣秋風抄」収録の『盲目剣谺返し』。藤沢ファンとしては楽しみで仕方ありませんでした。なにせ昨年期待して観に行った黒土監督の「蝉しぐれ」がヒドイ有り様だったもんですから。そりゃもう「あー、山田監督の藤沢カンバーーック。たそがれ清兵衛の感動よ、ふたたびっっ!」って気持ちが大いに膨れていたような次第です。

で、武士の一分ですが、結論を申し上げますととても面白かったです。しかし、期待が大き過ぎたせいかそこまで大傑作とは感じませんでした。ま、「たそがれ〜」や「鬼の爪」なんかがあまりにレベルが高過ぎるだけでそれらと比べたら酷ってもんですよね。そんなに簡単にあそこまでの作品が出来ちゃ困ります。あくまでそれらと比べたら、ってだけで本当、良い作品だったと思います。2時間1分がアッと言う間だったし。

新之丞(木村拓哉)は剣の達人ですが下級武士なので藩主の毒味役などと言う閑職に回されています。やりがいの無さを嘆きながらも将来道場を開く夢を語りつつ、美しく気立ての良い妻加世(檀れい)と毎日を平和に送っていました。しかしある日、勤め中に貝の毒にあたって生死の境をさまよいます。そしてどうにか一命はとりとめたものの新之丞は失明します。さて、失明した新之丞はその後どうなっていくのか・・・。そんな物語です。

前半をしっかり使って夫婦の仲睦まじさを充分に表現しているため、その後に起きる事件は結構ショッキングです。果たし合いに至る動機も充分。ストーリーとしては満点です。ただ欲を言えば二人の免許皆伝の剣の達人をもっとちゃんと達人に見せて欲しかった!。そこがもうちょっと強烈に表現されてたら物語はさらに盛り上がったのに。そう思うとちょっと惜しい気がします。
「たそがれ清兵衛」における清兵衛(真田広之)と余吾(田中泯)の殺陣はとんでもなく鬼気迫る物があり、そりゃあもう凄まじかった。あれで作品がさらに一段上のレベルに昇華しました。「武士の一分」の殺陣もあのくらいのレベルがあったなら!。
うーん。そこまではさすがに難しいか。

木村さんの演技はところどころ現代劇っぽさの抜けないところがあって時々ハラハラしました。藤沢作品にお馴染の海坂藩は山形なんですけど、方言がイマイチでした。それでも頑張っていたと思います。ただ殺陣は正直まだまだだと思いました。しかし姿かたちがそれを充分補っておりました。彼は胴長短足なので和装がとっても似合うんです。まさに時代劇向き。それは大変な強みだと思います。手足が長くてスタイルの良い人が時代劇をすると演技がいくら良くても和装が似合わなくてちょっと残念な感じになるのです。その点、木村さんはバッチリでした。
あの時代の美男子という役柄にも良く合っていたんではないでしょうか。どっちかと言うとのっぺり系で。
妻役の檀れいさんは初めてお目にかかりましたが宝塚出身の方だったのですね。キレイな方でした。
あと笹野高史さん大活躍!。好きな役者さんなんで嬉しかったです。今年観た映画にも意外とあちこち出てました「地下鉄に乗って」とか「アダン」とか「釣りバカ」とか。あ、釣りバカはレギュラーか。一応(笑)。

それにしても、さすが山田監督。どんな作品でもある程度のレベルには必ず仕上げてきます。今回こそ平均点ではあったけれど大ハズレがないってのはスゴイ事です。

たそがれ清兵衛のような大傑作でなくて良いから間隔を空けずにこのくらいのレベルの藤沢作品を毎年やってくれたら嬉しいのになぁ、なんて藤沢ファンは思ってみたり。
ほら、寅さんや釣りバカみたく。


ちなみにウチの本棚↓

このあたりがぜ〜んぶ藤沢周平です。この奥にもあるから結構な量に。「武士の一分」の原作が入ってる「隠し剣秋風抄」を探したけど見つからなかった(T▽T)。どこにいったんだろう。きっと奥のほうのどっかだな・・・・。いや、誰かに貸したまんまかもしれん。


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■映画「武士の一分」公式サイト→http://www.ichibun.jp/

投稿者: hassei 日時: 23:31 | | コメント (4) | トラックバック (4)

「ナチョ・リブレ 覆面の神様」の感想

 [ ■映画2006年 ]   

(06年11月鑑賞)
「ジャック・ブラックの肉体は卑怯だ。それだけで笑いを取る。細かい所に目くじらを立てずノリで楽しんで吉。」監督:ジャレッド・ヘス。出演:ジャック・ブラック、ほか。

惜しい。部分部分は結構好きなところがあるんだけど全体を通したストーリーがイマイチ。なんとなくコメディとしても感動作としても中途半端。色々欲張って盛り込み過ぎたのかなぁ。展開がイキナリだし何よりキャラの動機付けが弱いのがイタイ。だから説得力が無くて・・・。ギャグとか映像は嫌いじゃないから余計残念でした。そのあたりをもうちょっとうまくやってれば名作になったのに!。

そんな感じだったから予告編のほうがまとまってて面白く感じたと言う・・・(^_^;)

ネタバレ「先輩修道士をさらに徹底的にイヤなやつにしてそれを見返す、と言う展開がもっと欲しかった。で、イグナシオ強過ぎない?。鷹の卵を飲んだから?。もし強くするならそれなりに強くなる過程をちゃんと描くべきでした。あるいは弱いままなら弱いままでも勝つ説明が明確に欲しい。そしてプロレスラーのラムセスはもっと圧倒的に強い存在に描かなきゃダメー。ソイツを倒すスゴサとか快感ってもんがあの程度じゃ感じられません。あと、イグナシオが「最初は自分の満足のために戦っていたのがいつしか本当に教会と子供たちのために変っていく」と言う重要な部分の表現も弱かった。シスターとの恋愛も中途半端なまんま。デブ少年チャンチョとか、二人組の動物的なレスラーとか、ヤセに惚れる女とか、いいキャラは沢山出るんですけど全然活かしきれてないし。・・・このよーに色々詰め込んだのはいいんだけど欲張り過ぎて全部中途半端になっちゃった、って印象がどうしても拭えません。」だから惜しい!

とりあえずジャック・ブラックには歌わせておけ!ってところは大好きです。
個人的にはむしろそこだけで突っ走ってくれても良かったかも(笑)。

ま、細かい所を気にしてたらキリがないんで。
あんまり目くじらを立てずにノリで観賞して吉の作品だと思いますm(__)m


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■映画「ナチョ・リブレ 覆面の神様」公式サイト→http://www.nacho-movie.jp/top.htm

投稿者: hassei 日時: 06:38 | | コメント (2) | トラックバック (9)

「デスノート the Last name」の感想

 [ ■映画2006年 ]   

(06年11月鑑賞)
「個人的には前作あんまりパッとしなかったので全然期待せずに観に行きました。でも意外と面白かった(笑)。」監督:金子修介。出演:藤原竜也、ほか。

今年の6月に前編を観賞した時は正直ガッカリしたものです()。なんかチープで漫画漫画しててサスペンスとして穴だらけで・・・。だから今回全然期待せずに観に行きました。それが良かったのかな?。結構楽しく観れました。ひとつには前回でチープなところや漫画漫画してるところに一旦ガッカリしてるからその免疫があったせいだと思います(笑)。

けっこう原作と違う展開があるんで原作の展開に納得のいかなかった人も観たら良いかも。原作に忠実に強引にまとめるよりか自然で良かったんじゃないでしょうか。

ただ映画作品として劇場で観賞するレベルか?と問われると微妙かなぁ。テレビを待って充分かも。

レッチリ(ED曲)はカッコイイ!(笑)。


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投稿者: hassei 日時: 14:29 | | コメント (0) | トラックバック (9)
 
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