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(06年10月鑑賞)
「体が自然と動きます。音楽好き必見。特にキューバ音楽好きは是が非でも観ないとイカンでしょう。そして音楽に興味がない人にも観て欲しい。楽しくって、最後には色んな物が心に残ります。」制作総指揮:ヴィム・ヴェンダース。監督:ヘルマン・クラル。出演:ピオ・レイバ、ほか。
『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』で一躍脚光を浴びたキューバ音楽界の重鎮ピオ・レイバが若いミュージシャンと新しいバンドを組んでツアーに出るまでをストーリー仕立てにした半ドキュメンタリー作品です。
キューバの音楽は嫌いじゃないのですがあまり馴染がないし普段からそんなに頻繁に聴いてる種類の音楽ではありません。しかし極上の音楽ってのはジャンルを問わず心を震わせる物です。この作品も観てる間ずっと体が動いて仕方が無かった!。その音楽を聴いてるだけでも楽しいの!。
なにより84才のピオ・レイバの生き生きとした姿が素晴らしかった!
そしてお話しもいいんだな。
ピオ・レイバがひょんな事から新たなバンドを作る事になります。で、有望な若いミュージシャンを発掘して集めてバンドにしていくワケです。それがなんかスゴクいいんですよねえ。ロード・オブ・ザ・リングにしたって八犬伝にしたって三国志にしたって、あるいは多くのRPGにしたって、猛者が集まり仲間になっていく過程が何より楽しいところじゃありませんか?。まさにそれと同じ感覚。グラマラスな歌姫、渋いトランペット奏者、イカしたラッパー・・・色んなミュージシャンをどんどん仲間にしていく過程が本当に面白い。一見バラバラに見えるミュージシャンたちがどんな音楽を作っていくのだろう?とワクワクしっぱなしですよ。そして、ちゃんとまとまるの〜?と、ハラハラドキドキ!
トラディショナルと最新の音楽の融合、と言っちゃえば簡単なんですが、そんな浅いもんじゃないんだな。そこがさらにいいんです。
ドキュメンタリー作品らしくミュージシャンそれぞれのバックボーンとか心情もちゃんとインタビューや取材で明らかにしています。誰もがルーツを大切にしてキューバを心から愛してるんです。キューバに住む人々はムラート(スペイン系白人と黒人の混血)51%、欧州系白人37%(主にスペイン系)、黒人11%、中国系1%であると言われています。奴隷としてアフリカから連れてこられた人たち、白人に蹂躙された過去を持つ先住民の血を引く者、決して愉快な過去ばかりではありません。しかし、だれひとり否定的に捉えていないんです。貧しい地区出身のミュージシャンさえ生まれ育ったその地区が大好きで今でもたまに帰るといいます。自分の根っこはココにあると言い切るのです。どのミュージシャンも常に自国へのリスペクトを忘れず、誇りを持って音楽をしている。そしてスクリーンに映し出される全ての人が皆、明るく楽しく心豊かに生活している。決して経済的に豊かなわけではありません。ツライ事も多いはずです。でも本当にうらやましいくらい豊かに暮らしているんです。その様子を見ると本当に感動します。
かりそめの豊かさに胡座をかき、自国の文化をないがしろにし、貴重な人材を海外に流出ばっかりさせてる某国。その国の政府と国民全員にこの映画を見せてやりたい。そんな気持ちに強く駆られました。
それにしても!
音楽のいかに素晴らしかった事か。
最後のライブシーンなんて立ち上がって一緒に踊りたかったです。
最後の最後にはスタンディングオーベーションまでしたい気持ちになりました。
音楽を通じて国や人間や文化を見事に描いた傑作です。
とても良い作品でした。
ちなみに、非常に残念な事にマエストロ・ピオ・レイバは2006年3月23日に88才でこの世を去りました。
しかし、彼の魂は若いミュージシャンたちに引き継がれ永遠に輝き続ける事でしょう。
そして、この作品を観る事によって我々はいつでも彼に会えるのです。
嬉しい事ではありませんか!
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『ブエナ・ビスタ・ソシ アル・クラブ』の大ヒット以来、
ヴィム・ヴェンダースといえば、音楽ドキュメンタリーに
欠かせない存在となってきているように思え... [詳しくはこちら]
トラックバック時刻: 2006年11月06日(月) 01:55
かっこいいですよね
年をとるならあんな風になりたいです。
投稿者 ビビビのねずみ | 2006年10月29日(日) 15:26
おや。ビビビさんもご覧になりました?
いいですよねえ。本当に憧れます。
投稿者 発生 | 2006年10月29日(日) 15:50
初めまして。
ほんと、音楽って素晴らしいですよね。
キューバ音楽、特に私の好きな Timba を人に紹介しようと思うとき、映画「アマデウス」で皇帝がモーツァルトに言った「うーむ、なんだな、ちょっと音が多過ぎるんじゃないか?」というようなセリフを思い出すのです。
クラーベのリズムを基本としていろんな楽器でいろんなリズムを重ねあわせたリズムと音の洪水、といった感があり、それがとても気持ち良いのですが、人によっては「多過ぎ」に聴こえちゃうんじゃないかなって。
キューバの多くのミュージシャンは、クラシックの素養を持っていて、演奏技術も抜群です。
どうぞこれを機に、キューバ音楽もあれこれ聴いてみて下さい。
投稿者 macomoco | 2006年10月29日(日) 20:21
macomocoさん、はじめまして!。コメントありがとうございますm(__)m
正直言うと今までキューバ音楽はキューバ音楽としてほとんど十把一絡げに考えておりました。で、今回の映画を観たり、macomocoさんちの記事を読むにつけ、本当に色々な種類のある奥の深い物だと知りました。キューバ音楽Museoサイトの発足楽しみにしています!。
それにしてもmacomocoさんの音楽に対する姿勢素敵です。わしもライブが一番好き。CDやレコードもいいけどやっぱり音楽はナマですよねー!
投稿者 発生 | 2006年10月30日(月) 02:43
おおお!ありがとうございます。
やっぱり、生ですよね。
Museo になるよう、がんばりたいと思います。
投稿者 macomoco | 2006年10月31日(火) 06:36
あ、事後報告でごめんなさい。
あんまり素敵なのでmacomocoさんちへのリンクをエントリーに入れちゃいました。
どうかお許し下さいm(__)m
今後とも宜しくお願いします。
投稿者 発生 | 2006年10月31日(火) 17:49
TB有難うございます。
まさに「こころが踊りだす」でしたね。
音楽系の映画って本当に良いですよね。
でも、この映画の日本でのライブを生で見たかったです。
今ではこのメンバーで見れませんからね。
また、宜しくお願いします。
投稿者 yamasan | 2006年11月06日(月) 01:57
yamasanさま、こんにちは。
こちらこそ、TB&コメントありがとうございますm(__)m。
そうなんですよねえ。ピオのいない今、もう二度とこのメンバーでは・・・。しかし映画で疑似体験させてもらえるのは本当にありがたい事です。映画って本当に素晴らしい!。そういえば「タッチ・ザ・サウンド」や「レッツ・ロック・アゲイン」など今年も音楽系のドキュメンタリー映画にいくつか傑作がありました。後者は元クラッシュのジョー・ストラマーを取り上げた作品ですが、こちらもピオ同様に既に他界してしまいました。それでもなおその姿がフィルムに残ってる!。ありがとう映画、ありがとう音楽!・・・。おっしゃるとおり音楽系の映画って本当に良いです(^^)v
それではまた。今後ともよろしく!
投稿者 発生 | 2006年11月06日(月) 05:33