「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」の感想

(06年7月鑑賞)
「全体に漂うのは得も言われぬ無常感と荒涼感。しかし観終わった後に残るのは不思議な幸福感。主演のトミー・リー・ジョーンズの初監督作品。演技もさる事ながら監督としての手腕もなかなか・・・。」監督:トミー・リー・ジョーンズ。出演:トミー・リー・ジョーンズ、バリー・ペッパー、ドワイト・ヨアカム、ジャニュアリー・ジョーンズ、メリッサ・レオ。


かなり変わってはいるけれど一言で説明するならやはりロード・ムービーなんだろうな。道行きが始まるのは後半戦からだけど。それにしても道連れのメンツが独特。2人と1体。義理堅いカウボーイと自己愛しかない国境警備員、そしてそのカウボーイの親友にしてその警備員に殺されてしまった男メルキアデス・エストラーダの亡骸。このおかしな組み合わせの2人と1体が奇妙な旅に出る事になります。その旅に至るまでの経緯を色んな時系列で描くのが前半戦の物語ってところでしょうか。

この物語に出てくる人間はみんな何かしら孤独を抱えている気がします。正直途中、メキシコの乾いた風景も相まってか人生の無意味さとか無常感とか、何となく重たい物が襲ってきて「ずーん」って感じになりかけたんです。でもところどころにちりばめられたユーモアがそれをさせません。そして徐々に様々なエピソードがボディブロウのように効いてきて「だからこそ人間は友情とか愛とか色んな物を追い求めて生きていくんだな(幻想にしろ、ね。)」なんて事を思ってきちゃったりなんかしてきます。つまり脚本がウマイんだ。そして最後にあの最高にイヤな奴である警備員の一言・・・。
うん。いい映画だ(笑)。

トミー・リー・ジョーンズに座布団一枚!

あと音楽もええですよ。


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投稿者: hassei 日時: 2006年07月06日(木) 17:51

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