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「青いうた 〜のど自慢 青春編〜」の感想
(06年6月鑑賞)
「素敵な青春映画です。瑞々しい!。そして・・・歌っていいねぇ。」監督:金田敬。出演:濱田岳、富浦智嗣、寺島咲、落合扶樹、ほか。
良太を演じた富浦くんうまかったですねえ。もちろん主役の濱田くんも良かったしヒロインの寺島さんもかわいかった。全体的に役者さんの演技が自然で良かったです。方言が自然だったのかどうかは地元民じゃないんで分からないけどわざとらしい感じは無かったです。やはりそのあたりの基本がしっかりしていると感情移入もしやすいです。
それと実は他にも感情移入しやすかった理由があったんです。ここだけの話しわしは主人公の達也と同じく(留年じゃなくて中浪のせいだけど)ひとつ年下の学年で高校生活を送ったんです。また育った土地柄上(やくざ屋さんが多かった)達也と似たようなパターンで転落人生を歩む人も沢山目の当たりにして来ました。だからなんかものすごくリアルで身近に感じちゃって。そりゃもう感情移入もしてしまおうってもんです(笑)。いつも映画は一歩引いて客観的に、ともすると分析的に頭でっかちに観る事が多いのですが今回に限ってはもうどっぷりでした。
映画の中では様々な登場人物が様々な過去を背負い、なかなかままならなぬ人生を送っています。それらが交錯したりしなかったり、うまくいったりいかなかったり。総じて甘酸っぱい展開が多かったです。青い。本当に青い。つまり普段ならこっ恥ずかしくなって直視できない感じのシーンも多かったワケです。しかし先程述べたように珍しくどっぷりと感情移入出来てたもんだから平気どころか!。もう製作者の意図どおり。ハラハラさせられたり、笑わせられたり、泣かされたり、心地良ーく引きずられるままに引きずられまくったのでした。それすなわち名作のなせる技です。ラストも爽やかでとても良い気分で帰宅の途につけました。いや、良い映画ですよ。帰って来てすぐに所蔵音源から「見上げてごらん夜の星を」「ケセラセラ」「木綿のハンカチーフ」を引っ張り出してきて聴いた事は言うまでもありません。
あー、満足。イチ押し映画です!
あと思った事。
故郷って本当にありがたい物なんですねえ。故郷とは土地や場所の事だけじゃなく人もその一部なんです。肉親、親兄弟、そして友人、恋人。帰るべき場所、両手を広げて迎え入れてくれる人々。故郷があるってなんて素敵な事なんでしょう。
同時期にたまたま「嫌われ松子の一生」も観たのですがこっちはある意味故郷を求め続けてもついに死ぬまで受け入れられなかった人の話し。「青いうた」と同じく人生の転落模様も描いていました。でもリアルさでは絶対「青いうた」のほうです。また、全然違う内容の映画なのにラストのオチが非常に似ていたのにはびっくりしました。どっちも最高に面白いので今年の邦画の必見の2本です。「青いうた」と「松子」これに「間宮兄弟」と「かもめ食堂」を加えたら今年の邦画は完璧です。ってかこの4本を観ずして今年の邦画を語る事はお天道様が許してもわしが許さ〜〜〜〜ん!(笑)。
それともう一つ。
99年の井筒さんの「のど自慢」を観てなくても全然大丈夫です。
これだけいきなり観ても十二分に楽しめます。
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